ヨーロッパのマフラーについて一考

ここではちょっとマフラーの事について。
変える事を検討している方の中には、「車検に通るか」がポイントだと思います。
日本ではJASMAという協会があり、そこの認定書があれば通ります。
正式名称は「日本自動車スポーツマフラー協会」です。横浜にあるらしい。
現在では、このJASMAに認定されてないマフラーでも、車検は通ります。

まずは保安基準。一般的な車両、とりあえずE46で考えましょうか(笑)。
定常走行騒音が
85db以下、もしくは近接排気騒音が97db以下だそうです。
加速走行騒音はちょっとわかりません(^^;)。追って調べます。
なんか他の条件がいっぱいあって、よくわかりませんが(爆)。
ここで出てくる単語を解説。超簡単に。しかもE46 318Ci M43の場合(笑)

1.定常走行騒音 車両中心線から7.5m、地面から1.2mの場所にマイクを立て、
時速50kmで走行し、マイクの位置から10m手前から測定を開始し、
10m先まで走行した時の最大音量。
2.加速走行騒音 上記1.と同じ位置にマイクを立て、
10m手前から時速50kmで進入し、
フル加速して10m先まで走行した時の最大音量。
3.近接排気騒音 マフラーの出口から左斜め後方45度、距離は50cm、
高さは出口と同じ。
回転数は最大出力発生回転数の5,500回転×0.75=4,125回転で
数秒間空吹かしし、アイドリング状態に戻った時までの最大音量。


あぁ、ややこしい。
これは保安基準です。JASMAの基準は数値がもう少し低いです。
ちなみに新規検査および予備検査では1.2.3が、継続検査は3.が関係してきます。
通常車検と言われるものは、継続検査です。


さて、ボクらの大好きな(笑)ヨーロッパのマフラー。
あっちでは有名なのはT.U.V規格。
これは正直言って、日本の保安基準よりもはるかに厳しいです。
マフラーの場合は、この基準では「純正と同じか、それ以下の音量」だそうです。
これが日本で言う定常走行音なのか近接排気騒音なのかはわかりませんが・・・。
純正が車検をパスするのは当たり前。ということは、T.U.V規格をパスしていれば、車検は通るはず。

さて、ここで疑問。じゃ、T.U.V規格に通っていたら、音は純正と比較してどうなるか。
一言で言えば、ヨーロッパのマフラーは、「音量が変わるのでなく、音質が変わる」のです。
メーカーによって出てくる音色は違いますが、音量を大きくするのが目的ではなく、
ユーザーが体感できる性能向上、そして素晴らしい音色を楽しむためのものです。
実際測定してみると、日本の基準上では大きくなっていますが(笑)。
ここに日本とヨーロッパのメーカーの姿勢の違いが見られますね。

どちらがいいかは好みですのでなんとも言えませんが・・・。